VHSと比べて劣化しにくいDVDですが、劣化が全くないわけではありません。DVDは記録を行うディスク面がむき出しになっているため、知らずのうちにディスクに傷がついてしまうことがあります。この傷は、DVDに記録している映像や音が飛んでしまう原因となります。
しかし、この問題は“ディスク研磨”により解決できるかもしれません。以下にて、詳しくお話します。
研磨の前に、まずはディスクの基本的な構造を理解しましょう。ディスクは横から見ると1枚の薄い板のようですが、実は“データ層”や“保護層”といった複数の層が重なってできています。このうち、映像や音が記録されるのはデータ層。したがって、ディスクの傷が保護層を突き抜けてデータ層に到達している場合は、残念ながら研磨を行っても映像や音の飛びを改善することはできません。
くわえて、傷を消そうと下手な処置を施してしまうと修復不可能となることもあるので注意が必要です。
DVDディスクの研磨方法にはいくつか方法があり、なかには研磨機が必要ないものもあります。以下では、そのうちの“歯磨き粉で磨く”、“専門業者に依頼する”という2つの方法をご紹介します。
・歯磨き粉で磨く
歯磨き粉の種類によっては、研磨剤が含まれています。歯磨き粉でディスクを磨くことで傷を消し、症状を改善できることがあります。
研磨に必要なものは、歯磨き粉と消しゴム、柔らかい布の3つ。方法はとても簡単で、柔らかい布で消しゴムをくるみ、その先に歯磨き粉をつけてディスクを磨くだけです。磨き終わったら、柔らかい布の歯磨き粉がついていない部分を使い、内側から外側へディスクを優しく拭き取りましょう。
なお、これはディスク内データ破損のリスクを伴う方法であるため、実践するなら慎重に作業を進めましょう。
・専門業者に依頼する
自力で磨いても傷を修復できない場合は、プロの手を借りるのが1番です。DVD販売を行っているお店によっては、サービスの一つとしてディスク研磨に対応しているところもあります。さらに、インターネットを介してディスク研磨のサービスを提供している業者も存在します。
「なんでもダビング」を行っているパレットプラザでも、こだわりダビングのオプションとしてディスク研磨を行っています。DVDから新しいDVDへダビングする際、元のディスクに傷がついているとダビング後も映像や音の一部が飛んでしまうことになります。大切な思い出の一部が欠けてしまわないよう、ディスクに傷がついている場合にはオプションも併せてご利用ください。
いかがでしたか。VHSなどと違い劣化する可能性が低いDVDですが、扱い方や経過年数によってはディスクに傷がつくこともあります。しかし、この問題はディスク研磨で解決できる可能性があります。
子どもの成長記録や家族旅行など、DVDに収める記録は家庭によりけり。それらの思い出を一生の思い出として美しく残しておけるよう、パレットプラザ「なんでもダビング」とそのオプション“ディスク研磨”の利用をご検討ください。